ここにはあなたの「居場所」と「出番」があります
良い学校というのは、そこで学ぶ生徒たちそれぞれに「居場所」と「出番」が用意されている学校だと思います。「安心できる居場所があって、自分の出番も必ずある」。それが実感できた時、生徒たちの心にやりがいが生まれ、勉強にもクラブにも前向きに取り組めるのです。生徒一人ひとりが「プール学院には私の居場所と出番がある」と思えた時、「プール学院は自分のための学校だ」と思えるのではないでしょうか。
プール学院で過ごす思春期は、心も体も大きく伸びるときです。大切なのは、自分自身に打ち勝つこと、そしてほかの人の痛みがわかる人間になることです。「人の痛みを思いやれる美しい人間性と、その痛みを解決するたくましい知力をあわせもった人間を育てたい」。これが「愛と奉仕」をスクールモットーに、145年の間積み重ねてきたプール学院の教育にほかなりません。
あなたたちには、あふれるばかりの生命力と豊かな才能が与えられています。それを目覚めさせて、世の中を自分が生まれた時より少しでも良くするために、さまざまな課題に立ち向かってほしいと願っています。
聖書の中に「門をたたきなさい。そうすれば開かれる」という言葉があります。自分から進んでやりたいことを探し、門をたたいてください。そして、開かれた門の中に入って活躍できる力をしっかりと身につけるよう、自分を高める努力を惜しまないでください。
あなたたちの前には限りない未来が広がっています。将来どのような道に進んだとしても、それぞれが選んだ道で、世界や社会が抱える課題を「ひとごと」として見過ごすのではなく、「わがこと」としてとらえてもらいたい。その課題を解決するために自らを奮い立たせ奮闘していくうちに、いつの間にか「一人の祈り」が「二人の祈り」になり、やがて「みんなの祈り」になっていくのです。
「プール学院がもっとプール学院になる」それが私たちの願いです。プール学院はこれからも「自らの願いと他者の願いをひとつにする、一人の祈りがみんなの祈りとなる」学院でありたいと願っています。